開催延期のお知らせ
Japan Expoを応援してくださっている皆様へ、
平素より弊社開催のフェスティバルへのご理解とご支援を賜り、心よりお礼申し上げます。
こちらパリ市内や近郊の公園でも桜の花が咲き始めました。そして、日本の心奪われる桜の開花に思いを馳せています。
日増しに春の陽気が感じられる季節になりましたが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
さて、本年7月に予定しておりました第21回Japan Expoのパリ開催を2022年の夏に延期することになりましたので、謹んでご報告申し上げます。
感染症の収まらない状況と、現時点では数カ月先の状況も計り知れず、来年への延期が賢明であろうとの決断に至りました。
前回、開催延期を皆様にお伝えしてから一年が経ちました。
この発表時には、まさか二年連続で延期のご報告をすることになろうとは、想像していなかったことです。
晴れて復活のお祝いを皆様と一緒にという願いは残念ながら叶いませんが、一年と数カ月後の開催に目標設定を改めました。
この一年、様々な開催形態の可能性を探ってみました。しかしながら、現況では皆様のご期待にお応えできるようなフェスティバルを予定通りに開催するのは難しいと判断いたしました。
例えば、規模を縮小して開催する案。
パリ・ノールヴィルパン会場での熱気を体験した来場者の方に、果たして満足していただけるだろうか。それに開催者である私たちにとっても、納得のいかないフェスティバルを開催することにも疑問がわきました。
オンラインのフェスティバルを開催してはどうか、というご意見もいただきました。
けれども、テクニカルな面を抜きにしても、Japan Expoの原点から遠ざかってしまうのです。
私たちの原点とは。。。
- 日本のポップカルチャーへの情熱をより多くの人たちと共有したい。
- 憧れの先生やアーティストに会える場を皆さんに提供したい。
そして何より、当時すでにオンラインでつながっていた仲間たち、
- 各地方に散らばる同志たちが一堂に集まれる場所と機会を創出することでした。
20年以上も前のことになってしまいますが、すでにオンライン上で出会い、交流していました。だからこそ、リアルな交流を求めたのです。
「今・ここ・私たち」がライブで出会い、場の空気を全身で感じ取る。
そして、その感動を分かち合う、そんな体験を求めて日本ファンは合流し、刹那のひとときを共有したのです。
歳月が流れ、若者だった私たちも変化、いや変身(!?)を遂げました。
けれども、当時の心躍る高揚感の高ぶりは、Japan Expoを開催するたびに蘇えってきます。
Japan Expoに行くために、一年前からお小遣いを貯めて来ました、とインタビューに答えてくれた高校生。
開催日程のスケジュールに合わせて、毎年前もって有給休暇を申請してくれる会社員の方。
華やかな衣装をまとったベビーカーを押す、子連れコスプレーヤー。
お揃いのコスプレで家族全員で楽しむお出かけファミリー。
子供にせがまれて付き添いできました、と日常逸脱ワールド体験に少し戸惑いが見られる親御さん。でも、娘さんの「このコスプレ、週末にお母さんと一緒に作ったんです」という言葉に、お顔がほころぶお母さん。
例を挙げるときりがありません。
皆さん、それぞれ思うがままに自己表現し、好奇心を満たし、開放感をもって過ごす4日間。
その体験と興奮を心に刻み、一年後のランデブーに思いを馳せつつ、会場を後にします。
来場者の方々との出会いは、準備期間の大変さも吹っ飛んでしまうくらい、毎年胸が熱くなる体験です。
それを支えてくださるのは、Japan Expoの来場者との体験を分かち合おうと出展してくださるパートナーの皆様、そして開催のためにお力を貸してくださる関係者の皆様です。
皆様のご協力なしには開催までこぎつけられません。
この場をかりて、改めて、日頃の感謝の気持ちをお伝えします。
パートナーの皆様にとりましても、諸々の制限がある中で大変な思いをされていることとお察しします。
弊社も体力を温存するために、業務縮小をせざるを得ない状況です。
けれども、何かお役にたてることがあればという私たちの思いは、皆様と共にございます。
すぐにご対応できない場合が多くなってしまいますが、皆様からのご意見、ご相談は、全て拝読し、業務縮小が解けたあかつきには、必ずお返事させていただきます。
移動の制限が解除されるまで、皆さんと共に辛抱強く乗り切りたいと思います。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
次回、オンラインで、パリで、日本でお目にかかれます日まで、体調にお気をつけお過ごしください。
Japan Expoスタッフ一同